業務用の食品容器にはさまざまな種類がありますが、樹脂系は特に多いです。
中でもよく使われているのが、ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材を加工した軟包装です。いずれもフィルム素材であり、加工がしやすく重量も軽くて、頑丈でありながらも伸縮性があるという特性を持ちます。容器の透明性が高くて、衝撃から守るバリア機能もあるため業務用の食品容器に向いています。野菜・果物や魚・肉をはじめ、惣菜やレトルト食品など非常に多彩な食材の封入に用いられるのが特徴です。近年では醤油をはじめとする調味料において、密封が可能なパウチが採用されるケースが増えています。保存性が高いため海外への輸入食品の封入に使われたり、サラダ・惣菜の賞味期限を大幅に延長できるレトルトパウチとして使用されるといった事例が挙げられます。ペットボトルの誕生で一気に需要を伸ばした、プラスチック容器もメジャーな業務用食品容器の1つです。軽量かつ丈夫であり、しかも密閉性の高さから飲料に頻繁に用いられています。これまでは清涼飲料水やお茶などが主流でしたが、アルコール飲料や調味料に加えて医薬品などにもシェアを伸ばしています。ペットボトル型の他にインモールド成型のものもあり、シャンプーや洗剤などの生活用品だけでなく食品分野にも応用されている容器です。手頃なサイズの乳飲料やヨーグルトなどの乳製品、アイスクリームといった氷菓の容器に採用されています。